末永拓也さんの論文が掲載されました。
「介護認定リスクの判定に関係する因子の検討-外来男性COPD患者を対象とした横断研究-」
全日本病院協会雑誌36(1):182-186,2023
研究対象:COPD患者63名(平均年齢78歳)
評価項目:生活範囲(Life-Space Assessment:LSA)に関係する身体的・心理的・栄養的因子を検討
主な結果:6分間歩行距離(6MWT)が生活範囲(LSA)と最も強く関連していた。
COPDは呼吸機能が低下しやすい病気で、身体活動の範囲が狭くなりがちです。
この研究では、COPD患者がどれだけ広い生活圏を保っているか、またそれに影響する身体的・心理的・栄養的な因子を分析しました。
その結果、6分間歩行距離(6MWT)が生活範囲(LSA)と最も強く関係しており、歩行能力の維持が生活範囲の拡大に重要であることがわかりました。
また、生活範囲(LSA)が狭いと下肢筋力や最大呼気圧、うつ症状も低いことが示されました。
この研究は、COPD患者が住み慣れた地域で自立した生活を続けるには、歩く力が重要で、そして心理面のケアも大切であることを教えてくれます。